抗うつ剤を使用すると副作用として便秘になりやすくなってしまう?


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今回はうつ病と便秘の関係性についてお話していきますね。

ところであなたは「腸脳相関」という言葉を知っていますか?これは腸と脳は密接な関係性があるということを示した言葉なのですが、

これはうつ病や便秘、過敏性腸症候群とどんな関係があるのでしょうか?さっそく見て行きましょう!

脳のストレスが腸を異常にさせる

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実は脳と腸は自律神経で繋がっているのですが、脳で感じたストレスというのはそのまま腸にも作用するのです。

自律神経が乱れると血行が悪く成ったり女性の方だと生理が不順になったり、消化吸収に支障が出たりするというわけですね。

過敏性腸症候群は胃腸には異常はないのだけれどもオナラを止める事が出来なかったり、緊張を感じると酷い下痢状態が続くことがあるのですが、

これは脳からの指令だ!ということです。

また逆に胃腸が感じたストレスも脳に作用を及ぼします。

なかなか消化することができない食べ物を食べたり食事のバランスが乱れて腸の悪玉菌が増殖する事で腸内環境が悪化したときにも、脳はストレスを感じ、より胃腸に機能障害をもたらしてしまうのです。

脳→腸 腸→脳   このような作用を及ぼす関係を腸脳相関というのですね。

便秘は精神的、身体的な悪循環によってもたらされるのですが抗うつ剤を使用すると副作用としてお腹が痛く成ってしまうのはそのためなのです。

自律神経の機能が低下すると悪循環が続く

さきほどもお話した通り、自律神経は腸をコントロールしているといいますよね。

うつ状態だと自律神経のバランスが乱れることで腸の機能を低下させてしまいます。

普段であればスムーズに便として外へ排出する事が出来ても、機能低下によりなかなか出し切る事ができないので、肛門の負担が大きくなります。

この肛門の負担が大きくなることで肛門に痛みを感じるように成りより、排便することが難しくなってしまうのですね。

さらに排便することが困難になることで腸内の悪玉菌が増えますしガスが放出することができないので、腸が膨れて今度は胃の腹圧も上昇します。

腹圧が上昇する事で胃酸が食道まで逆流し、食道を炎症させる逆流性食道炎にもかかりやすくなりますし、胃が圧迫されるので食欲まで減退します。

胃にストレスが掛かると脳もストレスを感じるので余計に胃腸の働きが制限されるというわけです。

また食欲が低下すると消化や排便を助ける食物繊維を摂取する機会も減りますし、胃に収めた食べ物の栄養素をしっかりと吸収する事ができなくなり、吸収効率も下がると言って良いでしょう。

便秘に成ると、精神的な苦痛はもちろんこのように身体的に大きな影響・負担を掛けることになるわけです

セロトニンの役割

ここでセロトニンの働きについてお話したいと想います。

セロトニンは脳内でももちろん生成されるのですが全体の95%は実は腸で作られるのです。

ここで抑えておきたいので腸内で生成されたセロトニンは脳内に送ることはできません。

食べ物が腸に入って来た時に腸全体にそれを御知らせするのが腸内で生成されたセロトニンの役割なのです。

あなたもご存知に通り、鬱病などの精神性疾患や睡眠障害は脳内のセロトニン量が減っていることが原因だ!といわれていますよね。

腸内のセロトニンとの関係性は明らかにされてはいないのですが、精神疾患を抱えている方は便秘を症状として感じることが多いので、もしかしたら何かしらの関係性があるのかもしれません。

「腸脳相関」

この言葉が何かしらの鍵を握っているのではないかな?と私は考えています。

食欲不振は食物繊維の摂取量を低下させるのでより排便が困難になります。

便秘の痛みは精神的な痛みだけではなく腸の運動機能低下や腸の疾患を招くため身体的な痛みでもあります。

セロトニンの働き

近年の自殺者数は例年に比べるとなんと2、5倍以上に増えてきておりその数は年を経るごとに増えて来ています。

最近になり鬱病などの精神病はセロトニンの分泌量が減っていることとの関係性が解って来ているのですが、なにも精神病といった悪化したケースだけではありません。

イライラしたり不安に思ったり、なかなか眠りにつく事ができなかったり、なぜかやる気が起きなかったり・・・

情緒が不安定になることとセロトニンの分泌量が減っていることとは決して無関係ではありません。

セロトニンの働きとしてはストレスを感じた時に分泌されるノンアドレナリンや喜びや興奮したときに分泌されるドーパミンの働きをコントロールし、

精神的なバランスを取る働きがあるのですが、それが不足してしまうことでストレスを感じやすく、またそれを上手に処理することができないために溜まっていってしまうのです。

それがなにかのきっかけで鬱病などの精神疾患にかかり、またなにかのきっかけで人を死に向かわせてしまうことにもかりかねるのです。

これは過敏性腸症候群にも関係があると言っても良いでしょう。

腸自体の問題ではなくそれをコントロールする自律神経、痛みを処理する脳の機能低下は無関係ではないはずです。

「腸脳相関」この言葉に秘められた意味は非常に深く、さまざまな病気と関連性があることを示唆しているのではないでしょうか?


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