過敏性腸症候群のための心理療法は3種類あるのですべて解説していきます
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過敏性腸症候群は腸に疾患を抱えているのではありません。
精神的なストレスが関係しているのですが、この精神的なストレスは薬物治療だけでは克服することは難しいでしょう。
そこで登場するのが心理療法なのですが、具体的にはどのような心理療法が行われることがあるのか?
について3つほどお話していきますね
森田療法
森田療法は強迫性障害などの精神病にも適用されることがあるのですが
これは日本独自の心理療法であり基本的な理念は「あるがまま」の状態で放っておくというものです、
過敏性腸症候群の下痢・便秘・オナラ・混合型の症状が有ると思うのですがこれを無理に押さえ込もう、治そう!とするのではありません。
「あるがまま」を感じること放っておくことによってそれが自然な方形で放置しておくことで治っていくというものを体現することを目的としています。
痛みやその和らぎは山のように一気に高くなり、そのまま下に下がっていくのですがその自然なリズムを身体で記憶し、
ただその場であるがままを受入れることで治っている感覚を掴んでいくというのが森田療法なのですが、
言葉では説明しにくいというのと便秘・下痢、お腹の痛みを我慢することは辛いですよね、非常に。
腸に溜まったオナラは排出しつづけなくてはなりませんし、下痢の場合はトイレにいかないと漏れてしまう危険性もありますからね。
会議や電車のなかなど差し迫った場面でゆとりを持ってあるがままを受入れることが果たして出来るのか?
私は病院で心理療法を受けたことはなく森田療法とも無縁なのですが説明を聞いたことはあるのですがそのときに思ったのは
これで本当に治るのか?ということです。
認知行動療法
私たちが普段感じるストレスや軋轢、気分の低下というものはそれは考え方や感じ方に問題がある、なのでそれを正しく矯正することによって治していく
というのが認知行動療法の根本的な考え方になります。
普段は主観で自分の目でみたものや体験したこと全てが自分の感性によってそれをどう感じるのか?が決定されているのです。
自分が嫌だと思ったことでも他の人からみたら大したことがないと感じることもあるでしょう、
イライラすることだって冷静な捉え方をすればむしろプラスに思考することだってできますよね。
マイナスに働いてしまう考え方は思考に歪みがあるということなのでそれをどうプラスに捉えていくかを
認知行動療法では学んで実践していくのです。ちなみに今の部分が認知の段階です。
具体的に好ましくない行動を減らしていき、自分の心にとって良い行動をとっていくことが行動治療法なのですが、
認知と行動を一緒に行っていくのが認知行動療法ということです。
交流分析
まずは自分がどんな性格でどのようなタイプなのかをテストし、自分の特性によって他人との関わり合いを変えていくことが交流分析なのです。
エゴグラムという性格分析は一度はあなたもやったことがあるのではないでしょうか?
自我の状態をチェックして
- 父親的自我
- 母親的自我
- 大人的自我
- 自由な子供的自我
- 適応的なこども的自我
どの要素が強いのかを分析して、出て来た結果を踏まえて他人との人間関係を捉え直していき、対人関係間でストレスを感じる場面を振返りながら
精神的な軋轢やストレスを回避・解消していくことができるでしょう。
まとめ
過敏性腸症候群の心理療法には以下の3種類があります
- 森田治療法
- 認知行動療法
- 交流分析
このようなものがあるのですが具体的にどのような治療法が採用されるのか、治療が進行していくのかはそれぞれの心療病院によって異なっていくので
一概にはいえませんが、心の問題は簡単には解消はできないというのが本当のことですよね。
初診料、診察代、治療代、薬代で具体的にいくら掛かるのか?またどれくらいの期間でどれくらいの確立で過敏性腸症候群を克服することができるのか?
を病院にいくまえに事前に確認しておきましょう。
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