もしも過敏性腸症候群を放置したらどうなるの?


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過敏性腸症候群は放っておくと合併症が出てしまう恐れも…

過敏性腸症候群(IBS)は、大腸がんや腫瘍など、検査で見つかるタイプの疾患ではありません。

下痢や便秘、もしくは両方を繰り返してしまったり、このどれにも当てはまらなかったりと、人によって発症するタイプはさまざま。

真面目な人、責任感が強い人など、ストレスを感じやすい人が特に過敏性腸症候群にかかりやすいと言われています。

しかし、ストレスが原因で発症することが多い過敏性腸症候群は、発見が遅くなってしまうと症状が重くなってしまい、不眠、吐き気、うつなどの合併症を併発してしまう恐れがあります。

また不規則な生活や、運動不足や喫煙による血行不良、アルコールやコーヒーなど腸への刺激物も過敏性腸症候群に影響を及ぼす場合があります。

長期化すると『便秘でお腹が張って苦しい…』『下痢が起きたらどうしよう…』と不安になってしまい、さらにストレスがかかってしまう状態にもなってしまいます。

こんな症状が続いてしまう前に、早めの対策が必要となります。
『我慢すればどうにかなるのでは…』と思っていらっしゃる方にも役立つ情報をお伝えしていきます!

薬は一時的に症状を抑えるためのもの

お腹の不調と聞くと『薬を飲めば治せる』と考える方が多いでしょうが、

過敏性腸症候群の原因は主にストレスです

薬を服用することで、一時的に不調を抑えることは出来ますが、完治させることは出来ません。

腸内を整えてストレスを緩和してくれるガセリ菌も、過度のストレスを受け続けば減少してしまうこともありますし、過敏性腸症候群の治療剤として用いられるコロネルも、摂取し続ければアレルギー症状、目のかすみなどの副作用が起きてしまう恐れも…。

 薬剤はあくまで、過敏性腸症候群を治すまでの一時的な措置でしかありません。
根本的な原因を治療するアプローチが必須となります。
さらに、症状が深刻化してしまうとこんなことにもなるかも…。

過敏性腸症候群でうつになることもある

 一見、無関係なように思えますが、実は過敏性腸症候群とうつの症状は共通点が多いです。

●やる気が起きず、趣味だったものや好きな事をやっても楽しくない
●イライラや不安感に襲われ、悲観的・ネガティブな気分になりやすい
●めまい、頭痛、吐き気に襲われることが増える
●寝不足、過眠症などの睡眠障害があり、慢性的に疲労感がある
●月経不順や性欲の減退を感じる

代表的な症状だけでも過敏性腸症候群と類似点が多く、うつから過敏性腸症候群に、または過敏性腸症候群からうつを併発させてしまうケースも多いです。

うつは重症化してくると罪悪感、自罰意識、自殺願望、思考力や集中力の低下など自分自身を追い込むような意識に苛まれやすくなってしまいます。

抗うつ薬や睡眠導入剤も、一時的に症状を抑えるための措置に過ぎません。
放置すればこれだけ危険な状態になってしまうのです!

慢性的なストレスを抱えることが多い現代人だからこそ、ストレスとの向き合い方をしっかり考える必要があります。
「どうしたらいいかわからない…」と言う方には、次のお話は必見です!

原因となるストレスを解消する

先述のとおり、過敏性腸症候群はストレスが原因で発症することが多いです。
ストレスにはタイプが2種類あり、精神的なストレスと肉体的なストレスがあります。

精神的なストレスは主に人間関係や、職場環境、家庭内環境など自分をを取り巻く、環境に影響されて受けるストレスです。
人前に立つ会議直前などに腹痛や吐き気が起きるのも、緊張状態からストレスを感じて過敏性腸症候群の症状が出てしまっているからです。
 
肉体的なストレスは、不規則な生活による寝不足、アルコールやコーヒーの過剰摂取など不摂生、慢性的な疲労感や倦怠感など、肉体から感じる無意識のストレスです。エナジードリンクなども、コーヒーのようにカフェインなど興奮作用のある刺激物が含まれているため、飲用しすぎると体に負担がかかってしまいます。

体の不調を治そうとして逆に負担をかけてしまうため、ストレスとなってしまうのです。

まずはこういったストレスを解消するために、規則正しい生活や適度なストレス解消方法を見つけることが大切です。
気持ちをリフレッシュすることで体もリラックスしていきます。

次はストレス解消の為の詳しい方法について触れていきます。

日光浴や適度な運動もストレス解消につながる

うつや過敏性腸症候群は、脳内の神経伝達物質である『セロトニン』が不足していることで起きやすくなります。

セロトニンが不足することで、ストレスによるネガティブな気分をコントロールできなくなってしまうのです。

セロトニンを活性化させるためには日光浴が有効で、日光を浴びる時間を定期的に確保するなら早寝早起きが大切です。

さらに、適度に運動することで交感神経を刺激されてセロトニンも活性化し、睡眠ホルモンであるメラトニンも分泌しやすくなります。

うっすらと汗を流す程度に行うと、身体も温まるため血行促進にも繋がります。

こうしてメラトニンも分泌されることで睡眠の質も向上し、すっきりと眠れるようになるためストレスを緩和しやすいサイクルを作ることができます。

ただし、運動すればうつは治るという俗説が流れていますが、医学的な根拠はありません。

ストレス解消方法は人それぞれですので「自分はこれで良くなった!」からと言って、ほかの方にも有効だと限りませんのでご留意ください。

まとめ

過敏性腸症候群を放置すると、慢性的なストレスから意欲の低下や睡眠障害、気分障害を併発してしまう恐れがあります。
投薬治療も根本的な原因へアプローチした治療方法ではなく、あくまで一時的に症状を抑える方法です。

ストレスフリーの生活サイクルに少しずつ改善させていくことが、過敏性腸症候群を完治させる近道となります。

まずは睡眠時間を確保して早寝早起き、目覚めたらカーテンを開いて日光浴するなど、身近に出来る方法から試していきましょう。


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